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エアガンレビューサイト「ガンネット」通信。

国内外製エアソフトガンを、詳細にレビューしています。

2025年05月

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〇ノンフロンガスの利用は、環境に優しい選択肢

エアガンレビュー 特集 エアガン用ガスの今後 HFC134a HFC152a代替フロンからノンフロンガス HFO1234zeへ

ノンフロンガスは、主にガスガンに使用される環境に優しいエアガンガスとして注目されています。ノンフロンガスの使用により、フロンガスに比べて温暖化係数を低く抑えることができ、環境への配慮がされているという点が大きな特徴です。

このようなメリットがあるため、多くのエアガンユーザーがノンフロンガスを選択し、使用しています。

マルイ製「ノンフロン・ガンパワー」は、地球温暖化係数(GWP)がわずか1のHFO1234zeとLPGを独自に配合したガスです。

従来のHFC134aガス(GWP=1430)やHFC152aガス(GWP=124)と比較して、環境への影響が大幅に軽減されています。

このような低GWPのガスを使用することで、エアソフトガン愛好者も地球環境への配慮を実践できます。

(地球温暖化係数=二酸化炭素を基準「1」として、放出された気体の濃度あたりの100年間の温室効果の強さを比較して表したもの。)

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〇ノンフロン ガンパワーとHFC134aガスの違い比較

ノンフロンガンパワーと従来ガスガンに使用されてきたHFC134aガスは、その性質と用途において明確な違いがあります。

ノンフロンガンパワーは、特に環境への影響を軽減するために設計されており、温暖化係数が低く抑えられています。

一方、HFC134aガスは長年にわたってガスガンのスタンダードとして使用されてきた実績があり、安定した性能を提供します。

ノンフロンガスはメーカーによると、従来のHFC134aガスと比較して作動性や弾速が平均10%前後低下する可能性があります。

つまりHFC134aガスに比べるとガス圧が低いという事になります。

またHFC134aガスは不燃性であるのに対しノンフロン・ガンパワーは可燃性です。

ただ、通常のエアガンユーザーが遭遇するような状況では、可燃性に関するリスクは非常に小さいと考えられます。

しかし、安全な使用を確保するためには、常にガスの取り扱いには注意を払い、火気の近くでの使用や保管を避けることが推奨されます。

これにより、事故やトラブルを未然に防ぐことができ、安心してエアガンを楽しむことができます。

これらの違いを理解することで、ユーザーは自身のニーズと環境への意識に基づいて、最適なガスを選択することが可能になります。

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〇性能と使用感

「ノンフロン・ガンパワー」は、従来のガスと同様に注入式エアゾール缶で提供され、東京マルイ製のガスガンに使用されているゴムや樹脂のパーツを痛めない設計となっています。

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これは、マルイ製ブローバックガスガンのV10ウルトラコンパクト、弾は0.2gBB弾を使用して、気温28.4℃ 湿度78%の中で約1秒間隔で全弾発射した時の初速の変化の表です。

初速とは弾の威力を、弾が銃口から発射された時の弾のスピードで表したもので、今回はm/sの数値です。(一秒間に進む距離を数値化したもの)

従来のHFC134aガスやHFC152aガスと比較して弾速が平均10%前後低下すると公表されている通り、ノンフロン・ガンパワーは少し低い値です。

ブローバックの感触も、少し弱く感じますね。ただ作動性が極端に低くなる事はありませんでした。

それに対して、ノンフロン・ガンパワーと同じHFO1234zeとLPGを配合したガスの、S&T製ダンガン ハイパーガスはHFC134aガスと同等の性能を出しています。

これは2つのガスの配合比率の違いによるものでしょうか?そこまでは記載されていないので、判りかねますが。

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こちらもマルイ製ブローバックガスガンのAKMを使用して、同じ様に計測したものです。

これもノンフロン・ガンパワーが少し低い値になっていますが、HFC134aガスよりガス圧が少し低いはずのHFC152aガスが高い数値になっているのは意外です。

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〇まとめ

着々と進んでいるフロンガス全廃の動きは、環境問題の解決と安全性の向上を目的とした重要な転換点です。

ノンフロンガスの導入により、エアガン業界は大きな変化を迎えています。

ガスガンにおけるノンフロンガスの使用は、ガスの安定した供給と温暖化対策への貢献をもたらしています。

この変化は一時的に市場価格に影響を与えることがありますが、長期的にはノンフロンガスの使用がスタンダードとなり、エアガンの利用がより持続可能なものになると期待されています。

フロンガスの全廃は、一部のユーザーにとっては新しいガスへの移行が課題となるかもしれませんが、環境を考慮した製品の選択は、消費者の間で広く受け入れられるでしょう。

 

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東京マルイのGLOCKシリーズを愛用している方にとって、予備マガジンの選定はサバゲーの戦力に直結する重要ポイント。今回は、2024年にリリースされた 「東京マルイ GLOCKシリーズ ガスブローバック用 25連マガジン Ver.2」 をレビューしていきます。

〇製品概要

  • 商品名:東京マルイ GLOCKシリーズ ガスブローバック用 25連マガジン Ver.2

  • 対応機種:G17、G18C、G22、G34、G19(※G19はグリツプ底部から少し突き出します)

  • 装弾数:25発

  • 定価:3,980円(税別)

  • 発売年:2024年(Ver.2)

東京マルイ GLOCKシリーズ ガスブローバック用 25連マガジンのVer.2は、2024年のグロック17Gen5と同時にリリースされました。

グロック17Gen5は発売されるや否や、その作動性の良さが話題になりました。

当然この高評価には、Ver.2マガジンも一枚かんでいると思ってしまいますよね?

もしそうなら、従来のグロック・マガジンと互換性があるだけに、グロック17Gen4以前のオーナーにとって、使わにゃ損ですから、G17Gen4付属の(従来の)マガジンと比べてみる事にしました。

〇外観レビュー

 

外観はまあ、互換性があるだけに、そう変化はありません。

色はVer.1の方が黒みと言うか青みが強い印象。

背面の数字と文字が、Ver.1よりVer.2の方が細くなっていて、Ver.2では「AUSTRIA」の文字がありません。

因みに現在の実銃マガジンでは、ロゴの下には製品ナンバーが刻印されています。

Ver.2マガジンのマガジン・フォロワーは、実銃Gen5マガジン通りオレンジ色にされています。

Ver.1マガジンのマガジン・フォロワーも実銃Gen4マガジン通り黒で、お互い実銃を再現しています。

マガジン・フォロワーの溝で形状が微妙に違う部分もあります。

マガジン・ベースの形状も、お互いの世代通りの形を再現しています。

Ver.2マガジンの方がベース先端が出っ張っていて、先が細く削られています。

Ver.1のマガジンは、ガスをそのまま注入出来る仕様ですが、Ver.2はリアリティを優先してなのかマガジン・ベースをスライドさせてガスを注入します。

なのでVer.2のマガジン・ベース底面にはグロックのロゴがありますが、Ver.1は注入口があるため「TOYKO MARUI~」の文字が書かれています。

でVer.2マガジンでは、本体に「TOYKO MARUI~」の文字が刻印されています。

〇実射

 

まずマガジンに何グラムガスが入るか計測しました。

今回は、HFC-152aハイバレットガスをいれました。

Ver.2マガジンは、空268gで満注入は280g、12g 。

Ver.1マガジンは、空282gで満注入は291g、9gでした。

従来よりガス容量20%アツプというカタログ通りの数値でした。

マガジン重量そのものは、14g軽量化されています。

まあ、ガスの注入方法とか秤も精密な物ではないので、ご参考までに。

で、弾が出なくなるまで撃つと、Ver.2が106発。

Ver.1が97発撃てました。

まあ、20%ガス容量アップと言う程は増えてませんね。

 

計測 1回目 気温29.2℃ 湿度51%

 

計測 2回目 気温30.1℃ 湿度52%

で、今度はガスを満タンにして、グロック17Gen4でマガジンが空になるまで秒間2発の連射をして初速を計測しました。

一回目は気温29.2℃で、二回目は30.1℃の中で行いました。

これは個体差レベルだと思うのですが、Ver.2マガジンの方が少し低い数値が出てます。

まあ、連射時の冷えに対する強さは、同等の性能ですね。

グロック17Gen4で2つのマガジンの撃ち心地を確かめましたが、こちらもリコイルショックや撃ち心地は同等な感触でした。

〇まとめ

マルイさんからグロック17Gen5ブローバックガスガンがリリースされた時には、その作動性能が話題になりました。

ちょっと評判になり過ぎていたので、これはマガジンも秘密があるのでは?と思ってしまいましたが、ん~これは主に本体のアップグレードのお陰の様です。

Ver.2マガジンも細かい所はアップグレードされていますが、基本的にはVer.1マガジンと同等です。

Ver.1マガジンからの価格上昇分は、2025年6月23日(月) 出荷分からのブローバックガスガン価格改定で、たぶんチャラになる(Gen4とGen5が同一価格になる)のかな?

Gen3やGen4グロック17用には、外観の好みで選んで良いのではないでしょうか。

Gen5グロック17には、Ver.2マガジンが似合うと思いますけど。

 

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〇従来の電動ハンドガンとは?

電気の力でピストンを動かし空気を圧縮して、BB弾を発射するのが電動エアガンです。

手動式のコッキングエアガンの様に、一発ずつスライドを引いて空気を圧縮する作業をする必要がなく、連続して撃つ事が出来ます。

ただ、ハンドガンの様に小さい銃の内部に電動ガンのメカを詰め込むのは至難の業なので、18才以上用で製品化されている電動ハンドガンはマルイ製かそのコピーの海外製品にかぎられました。

マルイ製電動ハンドガンは、内臓のピストンのみ作動させて弾を発射させるので、実銃のようにスライドはブローバックせず固定で、リコイルショックによる撃ち応えがありません。

マガジンも実銃の物とは全く異なった形をしています。

しかし実射性能は高く、季節を問わず性能が安定している電動ガンの特性から、実用的アイテムとしては人気は高いです。

同じマルイ製の10才以上用電動ハンドガンは、スライドはブローバックしますが、射撃に合わせて動いているだけで、BB弾の発射機関には関与せず、それっぽい作動を楽しむだけの物です。

〇CYMA MP443 (CM.136)の何が凄いのか?

CYMA MP443 (CM.136)の何が革新的なのか?

結論から言えば、「実射性能は良いけど銃の操作や作動にリアリティが無い!」という従来型電動ハンドガンの不満な部分を解消してくれている事。

つまり

●マガジンを挿してスライドを引き、初弾装填操作をしないと撃てない。

●撃つとスライドがブローバックしてコッキングされる。

●全弾打ち尽くすとスライドがホールドオープンして止まる。

という、実銃と同じ操作や作動を楽しめるという点。

凄いのは、スライドが後退することでコッキングされている事。

つまりこの銃は、コッキングエアガンのスライドを手で引いてた所をそのまま電動化した様な仕組みになっているっていう事。

これは新しい。

まあ、そのせいで、スライドを引いての初弾装填操作は、コッキングエアガンと同等に重たいですけどね。

それにブローバック・スピードはガスガン程は俊敏ではなく、リコイルショックもそれなりな感じです。

作動音も賑やかですし。

でも固定スライドより格段に撃って楽しい電動ハンドガンなのです。

〇でも調子悪くなったので分解してみた

そんなCYMA MP443 (CM.136)だけれども全てが素晴らしい訳でもない。

見た目の質感は、廉価コッキングエアガン並みにチープで重量も軽い。

先進メカ満載にしては、何とも「きゃしゃ」なんです。

でも何かが壊れる前に、作動自体がおかしくなってしまった。

撃ってもブローバックしなかったり、少し遅れてブローバックする事が頻発する様になりました。

そこで取り敢えず、分解して中を見てみる事にしました。

CYMA MP443は、スライドストップ・リリースレバーを引き抜く事で通常分解する事が出来ます。

ん~見た感じはコッキングエアガンですね。

で,普通の電動ガンならピストンに付いているギアが、スライドに固定されているシリンダー部分に付いてます。

ピストンには磁石が付いています。

で、フレーム側には磁気センサーがありますね。

トリガーを引くとピストンが全身して弾を発射し、ピストンが前進した事をセンサーが感知してギアが作動しブローバックする仕組みですね。

その感知がおかしくなってるのかな?

グリップのバックストラップ部分にある穴を、細い棒で突っつくとセクターギア(スライドをブローバックさせるギア)が一回転して止まります。

これは作動確認や万が一セクターギアがおかしな所で止まった場合に、元の位置に戻すリセットボタン的な物だと思いますが、こちらは正常に作動します。

やっぱりセンサー関係の不都合なのかなあ?でもセンサーがずれている様にも見えないし。

でもこれ以上分解するスキルも無いので、困ったものです。

どうしてくれよう。

〇まとめ

ギアの作動音が賑やかですが、正常に作動してる時はとても面白くて楽しいのですけど、不調になると途端にしらけてしまうなぁ。

この作動不良がどれ位の確立で発生しているのかは分かりませんが、こういう時にサポート体制の貧弱さがでます。

なので面白いけど、なかなか胸張ってお勧め出来ないのが海外製品なんですよねえ。

それでも、そこそこ壊れずに動いてくれれば、割り切って購入するのですが・・・・。

未だに一か八か的な所がありますからねえ、廉価大陸製には。

それでも、これからのバージョンアップやモデルアップの拡大に期待せずにはいられないのでした。


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