エアガンレビューン

エアガンレビューサイト「ガンネット」通信。

国内外製エアソフトガンを、詳細にレビューしています。

2025年06月

    ネットでの実売価格チェックはこちらから

    実銃のお話し

    実銃ワルサーPP  

    ドイツのワルサー社は1929年、警察用自動拳銃として「ワルサーPP(Polizei Pistole=警察用ピストル)」を開発しました。この銃は、引き金を引くだけで発射できる「ダブルアクション」機能を持ち、当時としては非常に革新的でした。

    実銃ワルサーPPK

     

    その後、スーツを着た私服刑事でも携帯しやすいように、PPを小型化した「PPK」が登場します。PPKの「K」は「刑事(Kriminal)」または「短い(Kurz)」の略とされます。

    このPPKは、イアン・フレミングの小説『007 ドクター・ノオ』で、ジェームズ・ボンドが上司「M」の命令で使用銃をベレッタからPPKに変更したことで一躍有名になり、映画の影響でアメリカでも民間市場で人気を得ました。

    しかし、1963年のケネディ大統領暗殺事件を機に、アメリカでは小型拳銃の規制が強化され、1968年の「銃規制法(Gun Control Act)」で、PPKはサイズや重量が基準をわずかに満たさず輸入できなくなってしまいます。

    この問題に対処するため、ワルサー社はPPKのスライドにPPのやや大きいフレームを組み合わせた「PPK/S(Sは“スポーツ”の略)」を開発し、1969年に販売を開始しました。

    さらに1978年からは、アメリカ・アラバマ州のレンジャー・マニュファクチャリング社が、ワルサー社の正式ライセンスのもと、PPKおよびPPK/Sの現地生産を行うようになります。

    〇データと銃の特徴

    クラウンモデル WALTHER PPK/S

    10才以上用コッキングエアガン

    固定ホップアップシステム

    全長   156mm 

    重量   159g

    装弾数     10発(リザーブタンク16発)

    価格    3,980円 (税別)

    この銃の特徴
    〇UMAREX製を国内仕様にしたモデル
    〇ハイランクエアーコッキングガンと言う新ジャンル
    〇固定ホップで弾を選ぶが、ホップが合う弾なら飛びは良い

     

     

     

     

    〇外観レビュー

    元箱にはUMAREXの文字とMADE IN KOREAとあります。

    UMAREXはドイツに本社を置く国際的なトレーディング企業でエアガン等も製造販売しています。

    実銃メーカーのライセンスも多数保有している会社ですね。

    Waltherのライセンスも取得しているので、リアルと言う意味で「ハイランクエアーコッキング」と言う新しいシリーズを出したのかな?

    確かにマット仕上げの外観に刻印もリアルで、質感はとても良いですね。

    まあ、スライド右側面はレーザー刻印なんですが。

    ここで、マルゼンのPPK、PPK/Sと比べてみました。

    真ん中がクラウン製、右がマルゼンPPK/S、左がマルゼンPPKです。

    クラウン製はフィンガーレストタイプのマガジンバンパーが無いです。

    グリップはPPK/Sサイズですが、形状はPPKみたいで、混ざってる感じ。

    スライドの「WALTHER」のバナーが、やたら大きいのはご愛きょうか。

    フレームにはパーティングライン(成形痕)はありますが、細くて薄い。

    トリガーガードも別パーツで質感は良いです。

    シンプルなフロント、リアサイトは、時代を感じさせますね。

    スライドトップには、反射防止のセレイションが再現されています。

    スライドに装備されているセイフティレバーは、リアル作動します。

    流石にデコッキング機能はありませんが、コッキングした状態でレバーを下げると、セイフティ機能が働いてトリガーを引いてもスカスカになり、撃てなくなります。

    エジェクション・ポートはモールドなので、スライドを引いても開きません。

    マガジンは細くて軽いですが、マガジンキャッチ・リリースボタンを押すと、自重でスルスルと抜けてくれます。

    マガジン先端は、銃本体部分と干渉するためか、細くなっています。

    マガジンの装弾数は10発ですが、マガジン背面からリザーブタンクに16発装填する事ができます。

    10発撃った後にマガジン・フォロワーを下まで下げてロックしてからマガジンを振ると、リザーブタンクからスリットに弾を装填する事が出来ます。

    〇実射性能

    質感の良さと、持った時の軽さのギャップが凄い。

    グリップは細身にデザインされていて、軽さも手伝って握りやすい。

    銃全体も細い。

    トリガーの切れは、多少粘りを感じるけど、プラスチック多用のコッキングエアガンだとこんな物かなと言う感じ。

    弾の飛びですが、最初にマルイ製ファイネストBB0.12gを使って撃ってみると、ホップが効きすぎて撃った瞬間に舞い上がっていく。

    これは全然ダメでした。

    次に付属のBB弾で試してみると、かなりホップが弱められて多少ローリングするも、使えそうなレベルに落ち着いてくれました。

    固定ホップだけに、使用するBB弾で実射性能の印象がかなり変わってきますね。

    もし弾の飛びが、ビュンビュン暴れまくったら、BB弾を変えてみるのも手かも。

    まあ、付属のBB弾で8mの集弾テストでも、かなり下方に狙点修正して撃ちましたが・・・。

    新しい「ハイランクエアーコッキング」は質感の良い10才以上用エアガンです。

    ただ、PPK/Sは特にコンパクトなだけに、余計に軽くて銃を持った時にチープ感があるのはしかたないかな。

    因みに、全弾打ち尽くした時にスライドストップはしません。(スライドストップ・シリーズではないので)

     

    距離 8m 半径2cm刻みの円(横幅がA4サイズ) 

    0.12gBB弾10発

    (注:距離8mでは、コピー用紙を貫通出来ません)

    クラウン ワルサーPPK/S 28.9℃  47%
    0.12gBB弾 平均初速   42.47m/s 
      
    1発目 42.46m/s 
    2発目 42.72m/s 
    3発目 42.32m/s 
    4発目 42.60m/s 
    5発目 42.25m/s 
      
    計測機G-FORCE BB POWER TESTER     XCORTECH X3200 

     

     

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東京マルイ-ガスブローバックハンドガンの魅力とおすすめモデル5選

実射性能の良いガスハンドガンが欲しいけど選びが分からない時に、諸先輩方から言われるのが「マルイで揃えれば間違いない」とか「マルイ一択」と言う言葉。

そんな時のエアガン選びをブローバックガスガンに絞ってまとめてみました。

 

〇東京マルイ製エアガンの魅力

✔ 実射性能の高さ
新品の状態でも高精度で安定した実射性能を発揮し、どの製品でも品質にバラつきがありません。

✔ 信頼性と耐久性
故障が少なく、初心者でも安心して使える高い品質。海外製と比べて安定感があります。

✔ アフターサポートとパーツ供給
国内最大手ならではの手厚いサポート体制。修理やカスタムも簡単で、初心者〜上級者まで対応。

✔ 安全性への配慮
設計段階から高い安全基準を守っており、安心して使用できます。

✔ 豊富なラインナップ
ハンドガンからライフルまで種類が多く、自分に合った1丁がきっと見つかります。

✔ 手頃な価格設定
ガスブローバックガンでも手に入れやすい価格で、マガジンなどの付属品もコスパ良好。

 

これらの要因から、多くのサバゲー初心者はマルイのエアソフトガンを勧められるし、実際に選んでいます。

 

〇マルイ製エアガンの選び方

マルイ製エアガンは総じて優れていますが、すべてが同じスペックというわけではありません。
コンパクトモデルは初速が控えめだったり、マガジン容量の違いで連射性能に差が出るなど、モデルごとに個性があります。
また、操作性や実射性能を重視するため、外観の仕上げでは他メーカーに見劣りする場合もありますが、近年は外観にこだわった製品も増えています。
詳しくは各モデルのレビューを参考にして、自分に合った一丁を見つけてください。

〇タイプ別お勧めガスガン

全てが規格外の大砲

デザートイーグル.50AE 

エアガンレビュー 東京マルイ デザートイーグル .50AE クロームステンレス

MARUI DESERT EAGLE .50AE CHROME STAINLESS

ブローバックガスガン

可変ホップアップシステム

全長   270mm

重量   1,110g

装弾数    27発

価格   20,800円 (税別)

大きくて重く、撃てば暴れると言う表現がピッタリな爆裂ブローバックは、全てが規格外のハンドキャノン!

それでも集弾性は、マルイ製の中でもピカイチな優等生ぶりを発揮すると言う異端児。

初速も高めな設定で、派手さと実射性能を併せ持つ激情型ブローバックガスガン。

マトリックスのエージェントが、クールにデザートイーグルを撃ちまくる様なシーンを思い浮かべて撃てば最高。

ただし大きくて重い銃なので、サバイバルゲームのサイドアームとして、腰にぶら下げる銃としては最も不向き。

デザートイーグルのレビューページはこちらから

デザートイーグル.50AEを見てみる

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選ばれるには訳がある、定番のお勧め①

グロック17 Gen.4

ブローバック ガスガン

可変ホップアップシステム

全長   202mm

重量   709g

装弾数      25発

初速   71.6~72.8m/s

価格   19,800円 (税別)

定番中の定番と言いえるグロック17。マルイ中のグロックと言っても過言ではありません。

程よいサイズと重量感で扱い易く、すっきりして凹凸が少ないスタイルは、まさにミリタリー。

鋭いブローバックでキビキビと撃てるし、大きめのガス容量で連続した射撃でも安定しています。

人気モデルだけに、実銃のモデルチェンジを追いかけてマルイさんも進化し続けてくれてます。

グロック17以外のモデル・バリエーションも豊富です。

みんな持ってるグロックだけに目新しさは無いですが、選ばれるにはそれなりの理由がありますから。

マルイグロック17のレビューページはこちら

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選ばれるには訳がある、定番のお勧め②

ハイキャパ D.O.R

ブローバック ガスガン

可変ホップアップシステム

全長   220mm

重量   839g

装弾数     31発

初速   平均 74.9m/s (0.2gBB弾)

価格   18,800円 (税別)
 

こちらもマルイさんの定番と言える、ハイキャパ・シリーズ。

その中でもD.O.Rは、マルイ製マイクロプロサイト(ドットサイト)を装着出来るモデルになっています。

マルイ製ハイキャパはオリジナルデザイン・モデルですが、実銃のSTI社(現在のSTACCATO社)の2011シリーズを参考にしたスタイルで、ガッシリとした剛性感のある撃ち心地が特徴です。

ハイキャパと言うだけあって、マガジンは大きくガス容量もたっぷりなので、安定した射撃が楽しめますが、グリップが太くなるので若干握り難くい感じはあります。

ブローバックは、それほど強い味付けではないですね。

初心者にはフェザータッチ過ぎるかな?と思えるほどトリガーフィーリングが良く、サバイバルゲームからスピードシューティングまでマルチに使える逸品です。

マルイハイキャパD.O.R.のレビューページはこちらから

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ハードキック・ブローバックを楽しみたい

XDM-40

ブローバックガスガン

可変ホップアップシステム

全長   203mm

重量   745g

装弾数    26発

価格   18,800円 (税別)
 

元々はクロアチアのHS-Produkt社が開発したポリマーフレームオート「HS2000」を、スプリングフィールド・アーモリー社がアメリカでの販売権を買い取り、アメリカ人好みに大幅な改良を施し、2009年に発表されたのがXDMです。

まあ日本ではマイナーな銃をマルイさんはモデルアップ。

ブローバックエンジンに大口径15mmピストンカツプが採用されて、重くて鋭いブローバックが楽しめます。

実射性能や連射時のマガジンの冷えによる初速の落ち込みも、同じマルイ製ハイキャパと同等レベルと優秀な、隠れた逸品。

XDM.40のレビューページはこちらから

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表面仕上げも綺麗な拘りのコンパクトキャリーピストル

V10ウルトラコンパクト

ブローバック ガスガン

可変ホップアップシステム

全長   180mm

重量   709g

装弾数     22発

価格   21,800円 (税別)


初速   60.91~62.53m/s (0.20gBB弾)

国内でも人気のあるV10ウルトラコンパクトをモデルアップ。

外観は今までとはけた違いに綺麗な仕上げで、刻印類もしっかり再現されています。

コンパクトながら重量感もあり所有する満足感が味わえるモデル。

個気味良いブローバックで撃ち心地も上々なのだが、コンパクトモデルゆえにマガジンも小型で、連射時の冷えに弱い。

初速も低めの設定にされている。

 

V10ウルトラコンパクトのレビューページはこちら

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〇パワーソース「ガス」の今後

環境問題や地球温暖化に対する規制が増々厳しくなっていますが、これは一般的なガスガン用ガス「HFC134a」「HFC152a」の代替フロンガスも例外ではありません。

年々徐々に生産が削減され、最終的には全廃と言う未来が待っています。

では、今までのガスガンは使えなくなってしまうのでしょうか?

いえ、そんな事はありません。

現在でも既に、マルイさんとS&Tさんからガスガン用ノンフロンガスが発売されていますし、今後も何かしら代替のガスが出てくる可能性もあります。

決してガスガンが使えなくなる事は無いです。

詳しくは「特集 エアガン用ガスの今後は?」でレビューしています。

特集 エアガン用ガスの今後は?のページへ

 

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    〇S&T DANGANハイパーガスとは?

    S&T DANGANハイパーガスは、海外製エアガンの輸入販売を手掛けるUFCさんが製造する日本製のエアソフトガスガン用ガスです。

    ガスの成分は、HFO-1234ZEとLPGの混合ガスで、フロンを含まないノンフロンガスです。

    ノンフロンガスを使う事は、フロンガスに比べて温暖化係数を低く抑えることができ、環境に優しいという点が大きな特徴です。

    ノンフロンガスは、既にマルイさんでも発売されていますが、ガスの成分はS&T DANGANハイパーガスと同じですね。

    HFO-1234ZEは温暖化係数が1以下という、環境への影響が大幅に軽減される素晴らしいガスですが、従来のガスに比べるとガス圧が低く、単体ではブローバックガスガンの作動性が良くありません。

    なのでガス圧の高いLPGを混ぜて、従来のガスと同程度のガス圧に調整されています。

    ✅ 飽和蒸気圧(気化圧力)比較表

    ※基準温度:25℃(室温)

    ガス名化学式飽和蒸気圧(25℃)備考
    HFO‑1234zeC₃H₂F₄約 0.29 MPa(≒3気圧)不燃性、GWP < 1
    プロパンC₃H₈約 0.88 MPa(≒8.8気圧)高圧・可燃性
    ブタンC₄H₁₀約 0.22 MPa(≒2.2気圧)低圧・可燃性
    HFC‑134a(従来ガス)C₂H₂F₄約 0.57 MPa(≒5.7気圧)中圧・非可燃・高GWP

    🔍 解説

    • HFO‑1234ze:圧力はかなり低め(3気圧程度)。安全性が高いが、単体ではガスブロの作動にはややパワー不足。そのため、LPG等との混合がよく行われる。

    • LPG(プロパン・ブタン):可燃性だが高圧。特にプロパンは8.8気圧もあるため、パワー面では非常に優れる

    • 混合ガス(例:S&Tダンガンハイパーガス):HFO‑1234zeとLPGを適切にブレンドして、パワーと環境性能のバランスを取っている。

    GWP(地球温暖化係数=二酸化炭素を基準「1」として、放出された気体の濃度あたりの100年間の温室効果の強さを比較して表したもの。)

    〇S&T DANGANハイパーガスと従来ガスの違い比較

    HFC134aガスは長年にわたってガスガンのスタンダードとして使用されてきた実績があり、不燃性で安定した性能を提供しますがGWP(地球温暖化係数)が1,430と、オゾン層は破壊しないものの高い温暖化効果を持っているため、段階的に削減することが決められており経済産業省の削減スケジュールによると、2019年を基準として2024年までに40%、2029年には70%、2036年では85%という削減計画が立てられています。

    HFC-152aも、HFC-134aと共にエアガンに使われているガスで、GWP124と比較的低い数値ですが可燃性で、HFC134aガスと同様に削減対象になっています。

    それに対してHFO-1234ZEのGWPは1以下、LPGも3~4と温暖化係数が低く抑えられていて、当然ながら規制対象外です。

    ただしLPGを混合しているため可燃性があり、取り扱いには注意を払い火気の近くでの使用や保管を避けることが推奨されます。

    ✅ GWP(地球温暖化係数)比較一覧表

    ガス名化学式GWP(100年)可燃性備考
    CO₂(二酸化炭素)CO₂1(基準)非可燃地球温暖化係数の基準物質
    HFC‑152aC₂H₄F₂124可燃性あり低GWPのHFC、ガスガンガス
    HFC‑134aC₂H₂F₄1,430非可燃従来の冷媒/ガスガンガス
    HFO‑1234zeC₃H₂F₄<1(約0.07)非可燃〜弱可燃次世代冷媒/ノンフロンガス
    LPG(プロパン)C₃H₈3可燃性強い高圧・パワー向け・安価
    LPG(ブタン)C₄H₁₀4可燃性強い低圧で扱いやすい

    〇性能と使用感

    エアガンレビュー 特集 エアガン用ガスの今後 HFC134a HFC152a代替フロンからノンフロンガス HFO1234zeへ

    エアガンレビュー 特集 エアガン用ガスの今後 HFC134a HFC152a代替フロンからノンフロンガス HFO1234zeへ

    これは、マルイ製ブローバックガスガンのV10ウルトラコンパクト、弾は0.2gBB弾を使用して、気温28.4℃ 湿度78%の中で約1秒間隔で全弾発射した時の初速の変化の表です。

    初速とは弾の威力を、弾が銃口から発射された時の弾のスピードで表したもので、今回はm/sの数値です。(一秒間に進む距離をメートルで数値化したもの)

    一般的にガスガンは、連射するとガスの気化熱で急激にマガジンが冷やされ、ガス圧の低下で初速が徐々に落ちていきます。

    ノンフロン・ガンパワーは、従来のHFC134aガスやHFC152aガスと比較して弾速が平均10%前後低下すると公表されている通り、少し低い値になっています。

    ブローバックの感触も、少し弱く感じますね。ただ作動性が極端に低くなる事はありませんでした。

    それに対して、ノンフロン・ガンパワーと同じHFO1234zeとLPGを配合したガスの、S&T製DANGAN ハイパーガスはHFC134aガスと同等の性能を出しています。

    これは2つのガスの配合比率の違いによるもだと思われます。そこまでは記載されていないので、判りかねますがね。

    従来のHFC134aガスやHFC152aガスと同等の性能なら、全く不満無く使用できます。

    エアガンレビュー 特集 エアガン用ガスの今後 HFC134a HFC152a代替フロンからノンフロンガス HFO1234zeへ

    こちらもマルイ製ブローバックガスガンのAKMを使用して、同じ様に計測したものです。

    これもノンフロン・ガンパワーが少し低い値になっていますが、HFC134aガスよりガス圧が少し低いはずのHFC152aガスが高い数値になっているのは意外です。

    何か手違いがあったのかな?

    こちらも、S&T製DANGAN ハイパーガスはHFC134aガスと同等の性能を出しています。

    〇まとめ

    環境規制が強まる中、HFC-134aに代わる新しい選択肢として登場した「S&T DANGAN ハイパーガス」。

    その魅力は、HFO-1234zeを中心としたノンフロン系の環境性能と、LPGブレンドによる実用的なパワーの両立にあります。

    可燃性という扱いの注意点はあるものの、寒冷地での動作安定性や、GBBとの相性を考えると、そのバランスは非常に優秀で、多くのユーザーにとってちょうどいい落としどころといえるでしょう。

    価格的には従来のガスよりはまだ高めですが、最近では200ml缶に加えて、お徳用ビックサイズの400ml缶も登場して、割高感も軽減されてきました。

    エアガンライフを環境にも配慮しながら楽しみたい。そんなユーザーにとって、「S&T ダンガン ハイパーガス」は、新時代のスタンダードとなり得る1本です。

     

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実銃のお話し

AK47は、ミハイル・カラシニコフが設計し1947年に開発されたのち、1949年にソビエト連邦軍に制式採用された自動小銃です。

特筆すべきはその作動性で、各パーツ間のクリアランスもあえて余裕を持たせて、あらゆる環境下での使用を考慮しています。

その劣悪環境下での耐久性や分かり易い操作性、整備性・生産性も良いAK47は、世界で最も使われた軍用銃となりました。

よく言われる、AKは壊れないけど精度が悪くて当たらないとは、各地で生産された粗悪コピー品や非正規軍等の整備不良品などによるイメージが強く、実際には言う程には悪くは無いらしいです。

エアガンレビュー S&T AK-105 フルメタル G3電子トリガー 電動ガン


〇データと銃の特徴


クラウンモデル AK47

10才以上用コッキングエアガン

固定ホップアップシステム

全長   877mm 

重量   1,046g

装弾数    24発(リザーブ480発)

価格   6,578円 (税込み)

この銃の特徴
〇AK47リアルサイズの10才以上用コッキングエアガンは貴重
〇480発のリザーブタンクで、弾切れの心配なしにガンガン撃てる
〇固定ホップながら、フラットでブレや癖のない飛びは撃っていて気持ちいい。

 

 

 

 

 

 

〇外観レビュー

クラウンAK47は、ストックだけは組み立て式になっているので、まずストックを取り付けます。

まあ、ストックをレシーバー上側からスライドさせてはめ込むだけなんですけど。

タイトで固く最後はカチッと固定される様になっています。

取り付けた感じは、ぐらつきも無くしっかり固定されています。

もし、ストックを外したい場合には、ストック根本のネジ2本を緩めれば簡単に外す事も出来ます。

レシーバーの質感は、成型時のムラッぽい所とかあったりしますが、まあ10才以上用コッキングガンでは並レベル。

全体的にほぼプラ製ですが、ストック、ハンドガード、グリップの木目調は雰囲気あるし、レシーバーカバーやセレクターは艶消しっぽいし、各パーツで質感にメリハリがあって良い。

レシーバー右横の刻印は、エアガン仕様。

左側面は絶望的にネジ穴だらけ。

まあ、モナカ構造だから仕方がないですけど。

レシーバーに付いてるスリング・スイベルは別パーツですが、プラ製なので使用には耐えられないでしよう。

スリング(負い紐)を取り付けて雰囲気を楽しむ位なら大丈夫ですが。

フロント周りは、ガスルートや切削痕のあるアウターバレル等、しっかり作り込んである印象。

クリーニング・ロッドも別パーツですが、ネジで固定されているので外せません。

インナーバレルは当然ながら、アルミ製。

リアサイトはタンジェントタイプで、スライドバーを前後にスライドさせる事でリアサイトを上下させ、エベレーション(上下の狙点位置)を調整出来ます。

チャージングハンドルもプラ製ですが、剛性的な不安は無いですね。

チャージングハンドルを引くと中が見えますが、まあこんな感じ。

セレクターの操作感は軽め。

実銃通り一番上がセイフティ、一番下が射撃位置(実銃でのセミオート)です。

実銃だと真ん中の位置はフルオートですが、このAK47ではセイフティになっています。

因みに、セイフティ位置でもチャージングハンドルを引いてコッキングする事は出来ます。

 

グリップは、何故だか縦方向に太くて、少し握り難さがあります。

なぜ太くしてるんだろう?

ストックは、ハンドガードやグリップよりもザラッとした触り心地に仕上げてあります。

中にウエイトが入っているので、銃全体のバランスは良くなっていますね。

バットプレートは別パーツですが、プラ製なので感触はツルツルです。

まあ、実銃は金属製なのでツルツルで正解なのかな。

マガジンの装着は、まずマガジン前部のフックをレシーバーに引っ掛けてから後部もカチッと装着します。

実銃AK47通りのマガジン操作を楽しめて、「これこれっ!」て感じです。

BB弾の装てんは、まずリザーブタンクにBB弾を流し込みます。

説明書によると480発入るらしいです。

次にマガジン・フォロワーを指で一番下まで下げておきながら、シャカシャカとマガジンを振ってBB弾をリザーブタンクからスリットに送り出します。

スリットの装弾数は24発です。

ただリザーブタンクとスリットが繋がってる穴は、スリットのフォロワーを一番下に下げた少し上辺りにあるのですが、マガジンの傾け方で上手く出てきたり出なかったりで、慣れるまではイライラします。

マガジン・フォロワーの指を引っ掛ける部分の出っ張りも少ないので、途中で指から離れたりして余計にイライラします。

イライラに我慢出来ない方は、BBローダー等を使ってマガジンリップから一気にBB弾を装填する方が早いかもしれません。

弾が出なくなるまで撃っても、BB弾は3~4発残ります。なのでマガジンを外すとポロポロ落ちてきます。

これはマガジンからチャンバーまでの通路にBB弾が残るためで、18才以上用電動ガンの多弾マガジン等でもありがちなもの。

 

〇実射性能

AK47は固定ストックで調節は出来ませんが、やや小ぶりなストックで構えやすいです。

チャージングハンドルは引きやすいし、トリガーも適度な軽さですね。

右利きの方は、チャージングハンドルが右側のみなので、コッキングする時はトリガーから手をはなさないといけませんが、銃を構えたままでもチャージングハンドルを引いてトリガーを引く一連の動作がスムーズに出来るので、わりと連続して撃つ事が出来ます。

ただし、前出のリザーブタンクからスリットへの弾の補給がイマイチなのは残念。まあ高望みしすぎか?

射撃音はバシュッとコッキング・エアガンらしい音で、バネ鳴りなどの嫌な音はありません。

弾の飛びは、遠射だと固定ホップアップながらフラットで癖のない良い飛びをします。

さすが10才以上用と言えど長物!な感じ。

10mの近距離では、そこそこ狙点修正が必要で、この個体では的紙(A4コピー用紙)の右下の端っこを狙って写真の結果位です。

まあ、集弾性が特別良いとは言えませんね。

 

銃自体が軽いのでチープ感は拭えませんが、雰囲気があって撃って楽しいAKです。

子供は勿論のこと、大人でも気軽にうてるコッキング・アサルトライフルとして楽しめますよ。

 

距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅がA4サイズ) 

0.12gBB弾10発

(注:距離10mでは、コピー用紙を全く貫通出来ません)

クラウン AK47 27.9℃  46%
0.12gBB弾 平均初速   40.87m/s 
  
1発目 40.37m/s 
2発目 41.09m/s 
3発目 40.61m/s 
4発目 41.01m/s 
5発目 41.27m/s 
  
計測機 XCORTECH X3200 

 

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