エアガンレビューン

エアガンレビューサイト「ガンネット」通信。

国内外製エアソフトガンを、詳細にレビューしています。

カテゴリ: CYMA



実銃のお話し

イジェメック MP-443「グラッチ」(グラッチは次世代拳銃開発計画名)は、2003年にロシア連邦軍に制式採用が決まった9mmオートマチック・ピストルです。

が、財政難で配備は一部の部隊に限られ、全面的に配備され始めたのは、2010年頃から。

現代的な形状の9mm拳銃で、ダブルカラムのマガジンは装弾数も18発と多いのですが、フレームはスチール製で堅実な作り。

一見グロックの様なストライカー式に見える外観も、実は露出したハンマー式。

これは、防寒具から取り出す際にハンマーが引っ掛からない様に、スライド後端がハンマーを覆う様に後ろに伸びているためハンマーは隠れ気味。

後に、ポリマーフレームを採用したMP446も開発され、主に民間市場向けに販売されています。

 


〇データと銃の特徴


CYMA MP-443(CM.136)ブローバック電動ガン

充電式ブローバック電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   198mm 

重量   650g

装弾数    15発

価格   19,580円 (税込み)

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この銃の特徴
〇レアなロシアの軍用銃MP-443をモデルアップ
〇国産では製品化されていないジャンルの、18才以上用電動ブローバックエアガン
〇電動ガンの利便性とブローバックの楽しさが融合

   

〇外観レビュー

  

ぶっちゃけ、今までの大陸製電動ハンドガンと言えばマルイのコピーだったのですが、遂にと言うかとうとう凄い物が出てきました。

只者ではないCYMA PM443をレビューします。

CM136はロシアの軍用銃MP443を電動ガンとしてモデルアップしたもので、国内ではかなりレア。

その外観の作りですが、質感はチープでプラスチック感が漂うレベルの物で、廉価なコッキングエアガンぐらいでしょうか?

刻印類は、フレーム左側にロットナンバーのプリントがあるのみで、グリップパネルのマークすら省略されています。

なのでリアル雰囲気の質感を求める方には向きません。重量も軽いですし。

フロント・リアサイトには、ちょっと小振りなホワイトドットがプリントされています。

まあ、実銃もこんな感じですが。 ハンマー周りはエアガン用にデフォルメされています。

実銃はもっとガバッと開口しています。

  

スライドを引いてみると、コッキングエアガンの様に重い。

スライドが演出で動いているマルイ製10禁電動ブローバックの様のではなく、スライドを引く事でコッキングしている。

しかもショートリコイルが再現され、チャンバーが沈み込みバレルは上向きになります。

スライドストップもリアル作動。 と言う事は、全弾打ち尽くすとホールドオープンして止まります。

これは電動ハンドガンでは画期的。

次世代電動ガンの様ですが、次世代電動ガンは電気的に銃の作動を停止させるのですが、CM136は実銃同様の動きで停止するのが良い。

ホップアップ調整は、ホールドオープン状態でリコイルスプリング・ガイドを回して行います。

時計回りに回すとホップが強くなりますが、クリック感があるので、どれだけ回したかが分かりやすくて良いですね。

ハンマーはコッキングと射撃に合わせて動きますが、動きは極小。 写真で起きている状態。まあ飾り程度ですね。

因みに指で起こそうとしても、起きません。

マニュアル・セイフティはアンビ(両側)タイプに見えますが、左側は動きますがダミーです。

右側のセイフティレバーを上げると、トリガーを引いてもスカスカになり撃てません。

グリップは、やや太いですね。 ベレッタの92Fぐらいでしょうか。

私の様に指の短い者にとっては少し握り難いですが、CM136は軽いのでそれほど苦になりません。

マガジンはバッテリー内蔵タイプで、装弾数は15発と少なめ。実銃より少ないな~!。

BBローダーが付属しています。

ちなみにマガジンは、グリップから自重落下はしません。

リポバッテリー内臓で、付属しているコネクターをマガジン底部に挿して充電します。

充電器はS&T マルチバランスチャージャー推奨。 バッテリーは電圧、容量は不明ですね。

実戦で使うには、ホルスターに入るか?と言うのもきになりますよね。

試しにBLACKHAWKのグロック用ホルスターに挿してみると、すんなり入りましたがロックが甘々でした。

汎用性の高いCYTACメガフィット・ホルスターは、流石に問題なく使用できました。

   

〇実射性能

CM136は現代的な海外製電動ガンらしく、MOSFET(電動ガンのスイッチ焼け防止回路)を搭載しています。

なのでマガジンを銃に装着すると、ビープ音が鳴り電子回路が起動します。

実銃と同様に、スライドを引いて初弾装填操作をしないと撃てないのもリアル。

普通の電動ガンは、トリガーを引くとピストンが作動し空気を圧縮してから発射するので、トリガーを引いてから発射するまで僅かにタイムラグがあります。

それに対してCM136は、既にコッキングしてあるのでタイムラグが無いのも良いですね。

ただコッキングエアガンの様に、トリガープルは重いです。

まあ、「パチン!とハンマーを落とした感」が無い電動ガンよりましか。

元々実銃がダブルアクションも搭載しているので、トリガーのあそびは多め。

肝心のブローバックですが、マルイの10才以上用電動ブローバックより作動は早いけど、ガスブローバックの様な俊敏な動き程では無い感じ。

ん~中間位かな。

コツキングしながらブローバックするので、限界がありますよね。

それでも頑張って作動してると思います。ただ作動音は高め。

実射性能もすこぶる良好。

初速はやや低めながら、集弾性は良いです。

実銃やブローバックガスガンと同じ操作と作動は、実に面白くて楽しい。

軽いし、サイドアームにもピッタリじゃあないかな?

後は耐久性ですかね?

色々詰め込まれてるので、なんだか心配。長生きしてくれ~!

追記

それと、後日マガジンを2つ購入したのですが、なんだかブローバックしたりしなかったりと作動が不安定だったり、ホールドオープンしてくれない物もありました。

やはりマガジンからの電源供給というシステムの完成度とかは、これから期待するしかないですかな。

もうすこし熟成されるのを待って買った方が良いかも?

 

  

距離10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ) 0.20gBB弾 10発  

 

CYMA MP-443 21.9℃  47%
0.20gBB弾 平均初速   62.0m/s 
  
1発目 62.4m/s 
2発目 61.9m/s 
3発目 61.6m/s 
4発目 61.9m/s 
5発目 62.1m/s 
  
計測機G-FORCE BB POWER TESTER 

0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。  

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エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

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〇実銃のお話し

〇データと銃の特徴

〇外観レビュー

〇実射性能

 

実銃のお話し

 

この銃を初めて見て、Zhukov(ジューコフ)って何?と思ったのは私だけではないはず。

検索すると一番に出てくるのは、ゲオルギー・ジューコフと言う名のソビエトの英雄らしき偉い方。

ならば、ジューコフさんが愛用したAKの事か?

しかし1896年生まれのジューコフさんが愛用した銃にしては、形がモダン過ぎるな?と更に検索していくと・・・・

なんとアメリカのマグプル社の製品に「ZHUKOV-S Stock」と言う、今回のCYMA AK Zhukovにそっくりなストックがウエッブ・カタログに載ってました。

そうと判ってから全身を見渡すと、ん~確かにマグプル臭が凄い。

更に探ると、どうやらアメリカのCentury Arms社が製造した「RAS47SF」と言う、コピーAKのマグプル装備モデルをエアガンにモデルアップした物らしい。

なんともレアな銃でした。

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

 

CYMA CM680B AK Zhukov S-Stock スポーツライン

セミ・フルオート電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   735mm(伸長時925mm)

重量   2,790g

装弾数    600発(ゼンマイ給弾式)

価格   28,600円 (税込)
 

 

この銃の特徴
〇アメリカのCentury Arms社製コピーAKを電動ガンでモデルアップ
〇マグプルでドレスアップされたモダナイズドAK
〇コスパが良くて、ベーシックな作動性

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

 

外観レビュー

 

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

今回のAK Zhukovは、スポーツラインの廉価モデルなので主要パーツはナイロンファイバー樹脂製でレシーバーやレシーバー・トップカバー表面はギラギラとした質感なのですが、セレクターやチャージングハンドル等の可動部分等、金属製パーツが比較的多いなのは良いですね。

ライバルS&Tさんの、同じ価格帯スポーツライン・モデルと比べても、全体的な質感はCYMAさんの方が良い様に感じます。

まあ、「どんぐりの背比べだ!」って言われれば、まあそうですが。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

レシーバー・トップカバーは樹脂製ですが、その上面に装備されるマウントレイルとレイル先端にある簡易的リアサイトは金属製で、マウントレイルにはガイドナンバーも施されて、ちょっとだけ上級感を味わえます。

レシーバー・トップカバー先端がヒンジ構造でレシーバーに固定されているので、マウントレイルに光学機器を乗せてもトップカバーがグラグラする事は無いです。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

アウターバレルは金属製ですが、フロントサイトは樹脂製で附属のアジャストツールを使って上下の調整をする事が出来ます。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

マズルには、コスタ撃ちで著名なクリス・コスタ氏が使用している事で有名な、LANTAC製Dragonタイプのマズルブレーキが装着されています。

こちらは残念ながら樹脂製。

固定しているイモネジを緩めて外せば、14mm逆ネジ仕様になっているので対応するマズルアイテムが装着出来ます。

写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサー。

ハンドガードは、マグプル社ZHUKOVタイプで左右と底面にM-LOKの穴が施されています。

まあ、厳密に規格通りのサイズかは判りませんが、一応M-LOK対応アイテムは取付け出来ました。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

ストックもマグプル・Zhukov-S Stockタイプ。

やや固めのストック・リリースレバーを押せば、5段階の長さ調節が出来ますし、ストック・ロック解除ボタンを押せば、ストックを右側に折り畳む事も出来ます。

ストック左面には根元部分とバットプレート部分にQDスリングホールが施されているので、QDスリングが簡単に取付け出来ます。

バットプレート部分はラバー製で、滑り難くなっています。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

セレクターは金属製で動きはスムーズです。

マガジン・リリースレバーからトリガーガードにかけても金属製で、剛性感あります。

グリップは、マグプルMOE AKタイプ。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

マガジンも当然マグプルのPMAGタイプ。

装弾数600発のゼンマイ給弾式多弾数マガジンです。

本当に600発入るのか気になったのですが、数えるのもめんどくさいのでマガジンに入ったBB弾の重さを量る事にしました。

頑張ってマガジンいっぱいに詰め込んだBB弾を取り出して重さを量ると、121gでした。

0.2gのBB弾が平均すれば正確な重さになるとすれば、605発入った事になります。

この状態(ゼンマイが完全に巻かれて、BB弾をフル装てんしてある状態)から何発撃てるか試してみると、空撃ちになった所での残ったBB弾の重さは、75gで375発でした。

ゼンマイを完全に巻上げた状態で、230発撃てる事になります。

なので全弾撃ち尽くすには、3回ゼンマイを巻上げないといけませんね。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

レシーバー・トップカバーの後端にある、ロック解除ボタンをおしながらカバーを開けて収納スペースにバッテリーを乗せる感じに置きます。

今までAKの電動ガンと言えば、細長い円柱形のAKタイプ・ニッケル水素バッテリーが使えたのですが、このAKでは、配線を無理やり押し込んでもギリギリ装着出来る位なので、使わない方が良いです。

素直にスティックタイプのリポバッテリーを使いましょう。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

ホップアップ調整はチャージングハンドルを引いて、中にあるスライド式の調節レバーを動かして行います。

スライドの操作感は、クリック感も無く軽いので、使っている間に動いてしまわないか気になりますね。

 

実射

このAK Zhukovは、フルサイズのライフルながら適度に軽くて扱い易いし、スポーツラインと言えど力強く構えても、きしみ音などしないしっかり感があります。

が、剛性に関してはあまり過大な期待をしては酷な様で、ハンドガードを握って故意に横方向に力をこめれば銃身は少し曲がって、光学サイト等を使っていたら着弾点がズレてしまいます。

まあ、そんな意地悪な使い方をしなければ、全く問題は無いですが。

あと、マガジンを装着した時に横方向のグラグラ感が大きめです。

AKと言うと、マガジンはガッチリ固定されてる印象があるので、余計に気になります。

スポーツライン・グレードの電動ガンとしての作動性は普通と言う印象ですね。

電子トリガー的な物は装備されていませんし、セミオート射撃のレスポンスとかフルオート射撃の発射サイクルとか、トリガーフィーリングとか作動音など、特別良いとか悪いとかなく今までのCYMAさんらしいベーシックな「普通」です。

ホップは良く掛かるのでホップアップの調整幅は広く、過剰にホップを掛けなければ弾の飛びも素直に真っ直ぐ飛んでくれます。

ただ集弾性は少し散りぎみでした。

飛び方が良かったので、もう少し纏まってくれると思っていたのですが。

生まれも育ちもアメリカンなAKは、とてもモダンでスタイリッシュですし、実売価格で見ると入門用やカスタムベースとしても、とても取っ付きやすいと思います。

ただ、長い銃なのでいろんな所にぶつけ易く、手荒くぶつけると壊れますどぉ~。

 

CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツラインは、こんな方にお勧め

 

海外製廉価モデルと言うジャンルをS&Tと共にけん引して来たメーカーだけに、安かろう悪かろうの少し斜め上をいく微妙なテイストを理解出来る、変り種AK好きなエアガン中級者むけ。

 

もっと言えば壊れても自分で直せるか、諦められる中級者向け。

 

大きいけど軽くて扱い易く価格も手頃なので、少しエアガンをかじってみるだけで良いですと言う初心者の方も良いかも。

CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツラインは、こんな方には向いていません


長く付き合いたいけど、電動ガンに詳しい方とか相談出来るシヨップさんがいない初心者の方は避けた方がいいかも。

 

廉価モデルほど、調子が悪くなったり壊れたりする頻度は上がりますから。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

距離 12m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ) 
0.25gBB弾 セミオート10発

 

CYMA AK Zhukov21.0℃ 44%
0.20gBB弾 平均初速   85.9m/s 
1発目 85.1m/s 
2発目 86.2m/s 
3発目 86.3m/s 
4発目 86.4m/s 
5発目 85.4m/s 
CYMA AK Zhukov 22.2℃ 48%
0.25gBB弾 平均初速   74.1m/s 
1発目 74.3m/s 
2発目 73.8m/s 
3発目 74.4m/s 
4発目 73.8m/s 
5発目 74.2m/s 

0.20g、0.25gBB弾の初速は、それぞれでの適正ホップ時の数値です。

 

エアガンレビュー CYMA CM680B AK-Zhukov S-Stock スポーツライン Century Arms RAS47

8.4Vニッケル水素バッテリーでのフルオート発射サイクルは、秒間12~13発。

 

 

 

 

  
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エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

 

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〇実銃のお話し

〇データと銃の特徴

〇外観レビュー

〇実射性能

実銃のお話し

第二次世界大戦でアメリカ軍の主力歩兵銃だったM1ガーランドの、重くて装弾数が少なくスコープ等が容易に装着出来ない等の欠点を改善するために、スプリングフィールド造兵廠で開発され
1957年にアメリカ軍に制式採用されたのがM14です。

しかし1964年に、アメリカ軍のベトナム戦争への本格介入が始まると、ジャングルでの近接戦闘では大きくて重いM14では取り回しが悪く、さらに7.62×51mm弾では反動が強くてフルオート時のコントロールが難しい上に、長い有効射程距離を活かす事が出来ないと言う問題が発生していました。

そのため当時開発中だったAR15を急遽M16として制式採用し、M14と入れ替えていきました。

M16は小口径高速弾を使用しフルオート時のコントロールが容易で、軽量コンパクトなため近接戦闘に優れていて、ジャングル戦ではとても有用でした。

その後アメリカ軍の軍事行動が中近東に移り、敵との交戦距離が延びると再びM14の長射程精度が注目され、元々は海軍特殊部隊の要請で開発が始まった近代改修型M14EBR(Enhanced Battle Rifle)は、まず2004年にNavy SEALsに配備された後にマークスマンライフルとして各軍で運用されていきました。

各軍でそれぞれの仕様があり、海軍ではMk14 Mod.0,1,2。陸軍はM14 EBR-RI、海兵隊ではM39EMRという制式名で採用されています。

で!個人的にM14EBRと言えば2010年に公開されたCGアニメ映画「Cat Shit One」でしょう。

主人公の相棒ボタスキーが狙撃銃として使ってました。

スコープにドットサイト、レーザーサイトとフラッシュライト、サプレッサーにバイボットまで装着して、てんこ盛り状態。

主人公のバッキーに「そんなにゴテゴテ付けてるから疲れるんだ、外しちまえよ!」と咎められるシーンもありました。

スコープのレンズ前面にはキルフラッシュも付けられていて、拘りのアニメでしたねえ。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

 

CYMA M14 EBR Mod.1 電動ガン

セミ・フルオート電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   950mm(伸長時1040mm)

重量   4,200g

装弾数    400発(ゼンマイ給弾式)

価格   57,200円 (税込)
 

 

この銃の特徴 
〇フルメタルの重量感とリアル刻印で実銃の雰囲気を満喫 
〇初速や集弾性も優秀 
〇実売価格では、コストパフォーマンスも良い

 

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

 

外観レビュー

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

CYMAからは、実銃でもお馴染みな特徴のあるワイヤーストック仕様のM14 EBR Mod.0も発売されていますが、こちらはM4と同じタイプのストックが装備されたM14 EBR Mod.1です。

細かい事を言えば、Mod.0とかMod.1とかは海軍用語なので、この銃はMk14 Mod.1だと思うのですが・・・。 まあ良いですけど。
(CYMAさんでの製品名はCM032EBRで、販売店での製品名がM14EBR)

CYMA製EBRは、フルメタル仕様なので重量が4.2kgもありずっしりと重たいです。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

メタル製のレシーバーは、細かく見れば表面が荒れてる部分も少しありますが、概ね質感は良くて塗装も綺麗な仕上がりです。まあ塗膜の強さは期待出来ませんが・・・。

リアル刻印も良い雰囲気です。

特にレシーバー右サイドのSAGE INTERNATIONAL社の刻印は、一字一句の違いも無く書体までリアルに再現されています。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

ハンドガード部分には、4面にマウントレイルが装備されていて全てのレイルにガイドナンバーが書き込まれています。

トップレイルは、アイアンサイトでの照準時に邪魔にならない様に中央が窪んだ形状になっています。

ハンドガード左側面には、ガッシリとしたスリングマウントも装備されていますね。

ハンドガードの手を添える部分のパットは、ネットでよく目にするのは左右が底部で繋がっている1枚物のタイプなんですが、CYMA製EBRは左右分割でアンダーレイルが通っているタイプです。

最初はデフォルメされているのかと思いましたが、ネットでEBRを検索していると確かに分割タイプも有ることが分かりました・・・が、どういった仕様なのかまでは分かりませんでした。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

アウターバレル先端に取り付けられたフラッシュハイダーは、実銃M14EBRの開発にも携わったスミス・エンタープライズ社のボルテックス・タイプを忠実に再現しています。

イモネジを緩めてフラッシュハイダーを外せば、14mm逆ネジ仕様対応のアクセサリーパーツが装着出来ます。

写真はお馴染みのマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーを装着しています。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

リアサイトは上下左右の調整が出来る、フルアジャスタブル・タイプのビープホール・リアサイトです。
右側のダイアルを回すと、リアサイト全体が動いて左右の調整が出来ます。

左側のダイアルを回すと、ビープホール部分がニョキニョキと伸びて来て上下の調整が出来ますが、目盛りが無いのでちょっと不便ですね。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

ホップアップの調節ダイアルは、エジェクション・ポート内に無いので、チャージングハンドル操作によるダミーのボルトカバー作動は全くのギミックなのですが、チャージングハンドルを一杯に引いて放すと、閉鎖時の金属パーツの作動音がシャチーンと心地よい音を響かせてくれます。

ボルトストップも手動ながら作動させる事が出来、ホールドオープンにする事も出来ます。

まあ、エジェクション・ポート内は見た目全然リアルではないので、開けっ放しにしても面白くないですが。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

では、ホップアップ調整ダイアルは何処に有るかと言うと、マガジン挿入口の前側の奥の方に剝き出しで有ります。

この隙間には、素手なら指が入るので簡単にダイアルを回す事が出来るので、直ぐにホップアップの調節をする事が出来ます。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

リアサイトの前側には短いマウントレイルが装備されているので、スコープ等をハンドガードのトップレイルとブリッジして装着する事が出来ます。

ただ装着には、ハンドガード側のトップレイルとの兼ね合いもあるので、取り付け精度や強度が気になるところですが、スコープを装着しての狙点修正(ゼロイン)や使用感は全く問題ありませんでした。

ただドットサイト等は、レイルが短すぎて装着出来なかったので、延長用レイルを装着するかハンドガードのトップレイルに取り付けるしかないですね。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

セミオートとフルオートの切り替えは、セレクターを半回転ほど回して行いますが、どっちがセミオートだったか忘れちゃうんですよねえ。

セイフティ・レバーはトリガーガード内にある時がセイフティ状態で、解除する時はトリガーを引く指でチョン!と前方に押し出してやるだけなので、操作は簡単便利です。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

付属のスチール製マガジンは、装弾数400発のゼンマイ給弾式多弾数マガジン。

通常の、マガジン底部のギザギザ歯車でゼンマイを巻く方法に加えて、付属のゼンマイ回しを使って巻き上げる事も出来ます。これはフラッシュ・マガジンのワイヤー式より簡単便利で、素早く巻けます。

まあ、ゼンマイ回しの差し込み用の穴は開いてますが・・・

マガジンの装着は、AK系の様にまずマガジン前側を引っ掛けてから全体を装着します。

ここでちょっと、実際装弾数が400発もあるのか気になったので、マルイ製0.20gBB弾をマガジンに入るだけ装てんした後、全て取り出して重さを量ってみると、重さは85gでした。

マルイさんを信じて0.2で割ると425で、ゼンマイ給弾式特有の弾残りを引けば、確かに装弾数は400発位でした。

完全にゼンマイを巻き上げてフルオートで撃ってみると、大体300発程度で給弾出来なくなりましたので、ゼンマイの性能的には一般的な物と同じ位ですね。

なので400発全弾撃ち尽くには、もう一回ゼンマイを巻く必要があります。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

グリップはタンゴダウン・タイプで、細身で握り心地がとても良いのですが、聞くところによるとグリップだけで銃を支えていると、銃の重さに耐えかねてグリップの付け根がもげるそうなので注意してください。(実際どうなのかは分かりませんが)

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

ストックは7ポジションのクレーンタイプのリトラクタブル・ストックで、バットプレートを外してストックチューブにスティックタイプ、もしくはストックチューブ両脇にセパレートタイプのバッテリーを装着します。

コネクタは一般的なミニタイプですね。

8.4Vのニッケル水素バッテリーか7.4Vのリポバッテリーを使用します。

 

実射

とにかく重い。フルメタル仕様なので剛性感はピカイチで、とても良いのですがね。

光学機器等のアクセサリーパーツを装着すると、さらに重くなってくる。

正に苦行です。

内部の電気関係やトリガー系は、特に目新しい装備は無いので、射撃フィーリングは普通です。

射撃音もCYMA製電動ガンらしい、バシャン・バシャンといった落ち着いた感じの作動音です。

フルオート時の発射サイクルは毎秒10発程度と遅いのですが、セミオート時のフィーリングはそんなにもっさりした感じはしませんね。

弾の飛びは、初速があるので良く飛ぶし安定感があります。

ホップアップの調節加減で、後半少し弾道が曲がり易いですが弱ホップで結構治まります。

集弾性は、素晴らしいの一言。

距離12mの集弾性も良いですね。

これだけ纏れば、スコープを装着しての射撃が楽しくてしょうがないです。

長くて重い銃が大好きな、屈強な肉体を持つ若者よ。

おじさんに代わって、このEBRを振り回してくれ~!

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾 
セミオート10発

 

CYMA M14EBR28.5℃ 55%
0.20gBB弾 平均初速   90.6m/s 
1発目 90.9m/s 
2発目 90.3m/s 
3発目 90.5m/s 
4発目 90.8m/s 
5発目 90.7m/s 

 

CYMA M14EBR 28.5℃ 55%
0.25gBB弾 平均初速   78.8m/s 
1発目 79.0m/s 
2発目 79.1m/s 
3発目 79.0m/s 
4発目 78.3m/s 
5発目 78.8m/s 

0.20gBB弾の初速は、0.25gBB弾での適正ホップ時の数値です。

 

エアガンレビュー CYMA CM032EBR M14EBR Mod.1電動ガン

フルオートでの発射サイクルは、毎秒10.7発でした。(7.4Vリポバッテリー)

 

 

  
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エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

 

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〇実銃のお話し

〇データと銃の特徴

〇外観レビュー

〇実射性能

実銃のお話し

SOCOM(アメリカ特殊作戦統合軍)のSCAR(Special operations Combat Assault Rifle=特殊部隊戦闘用突撃銃)トライアルのために、ベルギーのFNハースタル社が2003年に開発し、最終的に選定された銃が・・・・
トライヤル名がそのまま名前になった、「SCAR」です。

モジュラーライフルとして多くのパーツが共通化された5.56×45mm弾仕様と7.62×51mm弾仕様が作られ、イラク戦争やアフガニスタン紛争で大量に試験運用されました。

2009年に第75レンジャー連隊に配備され、2010年には5.56×45mmSCAR-LがMK16と言う名で、7.62×51mmSCAR-HがMK17と言う名でSOCOMに採用が決まりましたが、MK16に関しては後に「大金使ってM4から更新しなくてもいいんじゃね?」となり、購入契約をキャンセルされてしまいました。

このご無体な一件で評判が落ちてしまったSCARですが、現在では各国の軍・警察に採用され、民間向けも好調なセールスが続いています。

民間向けセミオート・モデルの名前は、5.56×45mm弾仕様がSCAR 16S7.62×51mm弾仕様がSCAR 17Sになります。

エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

 

CYMA FN SCAR-L フルメタル電動ガン

電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   725mm-765mm

重量   2,970g

装弾数    300発(ゼンマイ巻上げ式)

価格   38,500円 (税込)
 

エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

 

外観レビュー

エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

CYMA製電動ガンSCAR-Lは、外観的にはマルイ製次世代電動ガンSCAR-L CQCと同じ仕様です。(勿論内部メカは全く違い、スタンダード電動ガンです。)

実銃やマルイ製と同じく、アッパーレシーバーがメタル製でロアレシーバーが樹脂製なのですが、アッパーレシーバーはマルイ製より茶色というか赤味の強い仕上げ色になっています。

このSCARは多くの実銃メーカーのライセンスを取得しているCYBERGUNと生産メーカーCYMAが名前を列ねている製品なので、FN HERSTALの正式ライセンス・モデルと言う事で、レシーバーに施されている文字もさぞかし・・・・と思ったら、そこそこな感じでした。

全てがそうなのか分かりませんが、イメージ的には実銃の民間モデルに良く見られる感じに施されています。

逆に次世代SCARの方は、軍用モデルの文字入れが施されています。

セレクターも少し違っていて、次世代SCARはセレクターが水平位置でセイフティ。

45度上がってセミオート、また45度上がってフルオートですがCYMA製SCARは水平位置がセミオート、45度下がればセイフティ水平から45度上がればフルオートになります。

実銃でよく見るのは次世代タイプですが、聞くところによるとCYMA仕様も実銃で有るらしいです(未確認)。

セレクターはアンビ(両側)仕様ですが、次世代タイプだとフルオート時のセレクターのレバーは真下に向くので、銃右側のセレクターレバーはグリップしている手と干渉するのを防ぐために、少しレバーが短くなっています。

一方のCYMA製SCARはフルオート時のセレクターレバーの位置は斜め下に向いていて手と干渉し難くいので、レバーの長さは普通です。

何方が良いかは好みですが、個人的にセイフティ位置からの左側セレクター操作のし易さはCYMA仕様が良くて、その逆の操作は次世代仕様が良いという印象ですね。

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あと次世代SCARと大きく違う所は、次世代SCARのフラッシュハイダーは3ブロング・タイプですが、CYMA製SCARはAAC Phantomタイプです。

ハイダーはメタル製ですが、厚みが無くペラペラな感じが残念です。

次世代SCARのフラッシュハイダーは、イモネジ等の固定は無しですがCYMA製SCARはイモネジで固定されているので六角レンチで緩めてから取り外します。

ここはCYMA製SCARの方が丁寧ですね。

フラッシュハイダーを取り外せば、14mm逆ネジ仕様になっているので対応のサプレッサーを装着出来ます。

写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーです。

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フロント・リアサイトは共に可倒式で、フロントサイトは根元左側のリリースボタンを押しながら前方に倒します。

リアサイトはロック等は無いので、後方にそのまま倒せます。

フロントサイトは付属のアジャスターを天辺から差し込む事で、上下の調節をする事が出来ます。

が、ちよっと嵌り具合が微妙なので少しコツが要ります。

リアサイトはアンビ(両側)タイプで、大型の左右調節用ダイアルとダイレクトにビープホール部分を動かして上下の調節をする同軸ダイアルが備えられたフルアジャスタブルタイプです。

どちらも動きはスムーズで、クリック感もあり使い易いです。

ただ次世代SCARの様な、近接用と遠射用とでビープホールを切り替えできる機能は、ありません。

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チャージングハンドルは、次世代SCARと反対の銃右側に装備されています。

アッパーレシーバー部を分解すればチャージングハンドルの付け替えが可能らしいので、スキルの有る方は挑戦してみて下さい。

ピカティニー規格の20mm4面レイルは、ガッチリと装備されていて特にトップレイルはアッパーレシーバー先端から後端まで一直線に継ぎ目なく延びていて壮観です。

トップレイルのブロック間にはナンバリングも施されていて高級感もありますし。

ハンドガード部に4面レイルが装備されていて、ゴリゴリとして持ち難い感じもあるので、アンダーレイルにフォアグリップを装着するのも良いですね。

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ボアブーツというかムートンブーツの様な形状のストックは好き嫌いがはっきりしそうですが、近代的な多機能ストックです。

長さはストック・リリースボタンを押しながら6段階に調節が出来ます。

また、2ポジションですが、チークピースの高さも変える事が出来ます。

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ストック・ロックボタンを押せば、ロックが解除されて銃右側にストックを折り畳めます。


折り畳んだストックは、実銃でのカートリッジ・リフレクター(エジェクションポートから飛び出した空薬莢が真後ろに飛んで行かない様にブロックするパーツ)がストックロックリブを兼ねているので、そこに引っ掛けて固定します。

ストックを折り畳んだ状態でも、問題なく射撃できるので狭い空間で使用する時などは、取り回しが更に良くなりますね。

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バットプレートピンを左側に引き抜いて外すと、バットプレートが外れるのでストックにバッテリーを装着します。

バッテリースペースは、マルイ製ミニS1300 8.4Vニッケル水素バッテリーが余裕で収納出来る広さです。

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マガジンはスチールプレス製ゼンマイ巻き上げ式300連多弾マガジンです。

マガジン上部のフタを開けBB弾を投入し、マガジン底部の巻き上げダイアルを回してゼンマイを巻きます。

マルイの次世代SCARの場合はマガジンも専用の物が必要ですが、CYMA製SCARはスタンダード電動ガンM4/M16タイプのマガジンなら互換性があります。

なので、まあ相性はあると思いますが手持ちのマガジンが使えて面白いです。

写真はDMAG(D-DAY)樹脂製フラッシュマガジンですが、問題なく使用出来ました。

エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

マガジンリリースボタンはアンビ(両側)タイプで使い易いですが、マガジンとマガジンハウジングのサイズがピッタリ過ぎて、マガジンリリースボタンを押しても、自然落下しません。


小耳に挟んだところによると、ボルトリリースボタンはライブ作動だそうです。

しかしチャージング・ハンドルを引いても、ダミーボルトのカバーはホールドオープンにならず、閉鎖します。

ならばと、ボルトリリースボタンのレバーを指で引っ張りながらチャージングハンドルを引くと、今度は見事にホールドオープンしてボルトリリースボタンを押すと、ダミーボルトカバーは前進して閉鎖しチャキン!と心地いい金属音が響きます。

これはどうやら、ダミーボルトカバーにボルトリリースボタンが引っ掛かる様にするためのバネが無いか、そもそも自動で引っ掛かる構造になっていないのかな?

しかし、ここまで出来上がってるのに勿体無い気がしますね。

ホールドオープン時には、ダミーボルトカバーはかなり広く開きます。

ホップアップ調整ダイアルは、ドラムタイプでは無いですが回し易いです。

実射



ハンドガードと一体化してるメタル製アッパーレシーバーのお陰か剛性感は次世代SCARと比べても遜色ないですし、ややズッシリとした重量もスポーツライン(台湾製廉価バージョンの総称)よりは、かなり
高級感を感じられますね。

CYMA製SCARは、台湾製電動ガンで流行りの電子トリガー等は搭載されていないので、セミオート時のトリガーレスポンスは普通な感じです。

それとトリガーの引き心地が若干重いかな。

フルオート時の回転スピードは、8.4Vニッケル水素バッテリーで秒間12~13発と、こちらも普通です。

特筆すべきは近距離での集弾性で、距離12mの的当てでは凄い纏りを見せてくれました。

30m~の距離になると、さすがに次世代SCARの安定感には及びませんが然程乱れる事も無い弾道で、殊の外満足感があります。

CYMAのエアガンと言えば、台湾製エアガンの中では安い価格帯の部類に入るので、モーターや実射性能に関わるパーツも其れなりの物が使われてる事もあり、耐久性等が不安要素・・・というか
一番の心配事なんですよねえ~。

それでも年々進化してますし、このSCAR-Lも満足感で言えばかなり高いです。

今の実射性能が長持ちしてくれれば、かなりお買い得な電動ガンだと思います。

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距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾 
セミオート10発 

エアガンレビュー CYBERGUN/CYMA CM063 FN SCAR-L スカーL フルメタル電動ガン

 

CYMA SCAR-L21.1℃ 40%
0.20gBB弾 平均初速   88.7m/s 
1発目 89.9m/s 
2発目 88.8m/s 
3発目 87.5m/s 
4発目 89.3m/s 
5発目 88.0m/s 
CYMA SCAR-L 21.1℃ 40%
0.25gBB弾 平均初速   77.1m/s 
1発目 77.1m/s 
2発目 77.2m/s 
3発目 77.1m/s 
4発目 77.2m/s 
5発目 77.1m/s 
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エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

 

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〇実銃のお話し

〇データと銃の特徴

〇外観レビュー

〇実射性能

実銃のお話し

第二次世界大戦後暫くはワルシャワ条約機構の下、自国の軍用アサルトライフルは輸入に頼っていたルーマニアなのですが、国産化を目指し1960年代に入って、AKM (かの有名なAK-47の後継機種) のライセンス生産を開始しました。

基本的にはベースとなったAKMそのままに開発されたのですが、射撃時のコントロール性向上のために、下方に垂直に伸びたフォアグリップ一体型のハンドガードが取り付けられました。

このフォアグリップ一体ハンドガードのAKMは、ルーマニア製AKMを大いに特徴付ける物になりました。

ルーマニア軍での制式名称はPM md.63(Pistolul Mitraliera model 1963)。輸出名ではAIMと呼ばれます。

固定式ストックに加え、折り畳み式ワイヤーストックタイプも開発されましたが初期の物はストックを下方向に折り畳む物で、後の1990年に横方向右側に折り畳む方式に変更になりました。

軍の名称はPM md.90。輸出名はAIMSになります。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

 

CYMA AIMS ROMANIA

セミ・フルオート電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   700mm-900mm

重量   3,400g

装弾数    600発(ゼンマイ巻上げ式)

価格   45,100円 (税込)
 

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン
エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

 

外観レビュー

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

CYMA製ルーマニアAIMSはフルメタル仕様で、とても雰囲気の良い質感です。

塗装が弱いのは、何時もの事なので諦めてますが、マットな質感のレシーバーやフロントサイトやガスブロック、それにリアサイトの土台部分は薄いシボ加工が施された塗装にされてたり、レシーバーのリペットも再現されています。

レシーバー左側面には光学照準機器装着用のマウントベースが、しっかりと再現されていますね。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

で早速スコープを!となりますが、ここはやっぱりドラグノフ用のスコープでないと。

しかしここで問題なのが海外製エアガンに純正品パーツではなく、海外他社製パーツを無加工で装着するなんぞ、奇跡に近い所業と言う事。

探してみるとUFC製 UFCSC19 SVD ドラグノフスコープってのがありました。

UFC製ならCYMAと身内みたいな物ですし(ほんまかいな?)商品説明に、AGM,S&T A&K,CYMA製のSVDに対応とありましたので。

そもそもドラグノフ用のスコープがAIMS(AKM)に装着出来るのか?という根本的な事がありますが、マウントベースは同じ様な物だろうなんて楽観的思考の下勢いだけで装着してみると、スコープマウントをロックするパーツの調節のみでなんとか装着出来ました。

残念ながらレシーバーカバーと僅かに干渉する所があるのですが次に装着する時は、接触する部分にセロテープでも貼りましょう。

銃身の軸線よりやや左側にスコープがセットされますが、これは実銃のドラグノフでも同様らしいです。

ただドラグノフとAKMでは銃のサイズも違いますから、違和感もありますかね。

お~このレトロ感が何とも良いです。まあ、まだ銃もスコープもピカピカなので雰囲気は出ませんが、塗装がハゲハゲの使い込まれた質感が出れば最高に良い感じになりますね。

 

 

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

でも実際サバゲー等で使うなら、やっぱり20mmのマウントレイルが便利ですし手持ちの光学照準機器が使えますからねえ。

使い勝手も現代ものには敵いません。

このレールマウントは、CYMA純正 SVD AKシリーズ用なので装着はロックの締め付けを調節するだけで、簡単にピッタリ取付出来ました。

さすが純正。価格も手頃なので、お勧めです。

 

 

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

マズルには、ザックリ斜めに切り取られただけのコンペンセイター(マズルブレーキ)もリアルに再現されています。

実銃では射撃時に、やや右側上方にガスが噴出して銃身の跳ね上がりを抑えてくれる物です。

コンペンセイターを固定しているロックピンを押しながら、コンペンセイターのネジを回して外すと、14mm逆ネジになっているので、対応するサプレッサー等が装着出来ます。

写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーです。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

フロントサイトはアジャストツールを使って、多少の上下左右の調整が出来ます。

リアサイトはタンジェントタイプで、スライドバーを前後にスライドさせる事でリアサイトが上下に動いて、狙点距離に応じて上下の着弾修正が出来ます。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

ルーマニアAIMS最大の特徴であるフォアグリップ一体型木製ハンドガードもリアルに再現されています。

実銃と同様に合板から切り出され、丁寧に角が落とされていて表面も綺麗に磨かれてます。塗装もしっかりしていますね。

滑らかで触り心地の良い木製ハンドガードは、見た目以上にリアルです。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

ストックはMPi-KMS-72(AKMの東ドイツ製ライセンス生産品)を模した側面折り畳み式ワイヤーストックで、折り畳んでもセレクター操作に影響のない形状になっています。

レシーバー後部のリリースボタンを押すとストックのロックが解除されるのでそのまま右側に折り畳みます。

折り畳み時には、折り畳む方向にテンションがかかっていますがクトックをロックする物はありません。

またストック後端には、ゴム製パーツがはめ込まれていて、ストック折り畳み時にレシーバーと当たった時の緩衝になっています。

ここまで内容が充実していると、グリップは黒ではなくベークライト(フェノール樹脂)っぽく、こげ茶位にして欲しかったです。

黒だと近代AKっぽいイメージになるので。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

セレクターは実銃通り一番上がセイフティで刻印は「S」、真ん中がフルオートで刻印は「FA」、一番下がセミオートで刻印は「FF」。

実銃の刻印は、同じ物も見ましたし違うものもあって、なんだか良く分かりません。

チャージングハンドルを引いて、ダミーボルトのカバーを後退させるとスライド式のホップアップ調節レバーが見えます。

ホップアップの調整自体は問題なく出来るのですが、如何せんスライドが軽く動き過ぎる。

折角ホップを合わせても、ちょっと当たっちゃうだけで動いてしまう。

しかも射撃に合わせてダミーボルトカバーが作動するギミックがあるのですが動かないでくれ!と思っちゃいますね。

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スチール製のゼンマイ巻き上げ式多弾数マガジンの装弾数はビックな600発。

BB弾をマガジンに600発入れようとしたら、数発入り切らなかったのですが私の数え間違いを考慮して、ギリギリ入った事にしましょう。

完全にゼンマイを巻き上げた状態で、フルオートで撃ち続けると大体300発程度撃てます。

まあ、普通ですね。マガジンからの給弾も問題なしでした。

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

レシーバーカバー後部のリリースボタンを押し込むと、ロックが解除されるのでレシーバーカバー後部側から上に持ち上げて外します。

バッテリーは8.4Vニッケル水素の、いわゆるAKバッテリーです。

細長い円筒形タイプのバッテリーです。

バッテリーは先端を銃に差し込む様に装着するため、きっちり収納されますし配線は適度な長さなので、持て余す事も無く綺麗に整えられるのでレシーバーカバーは、すんなり元に戻せます。

何処やらのメーカーの様に、バッテリー装着で苦労する事は無いです。

 

実射

CYMA AIMSはフルメタルでずっしり重く剛性感もあって良いですね。

ワイヤーストックもガッチリしていて問題ないですが、しっかり頬付けして撃ちたい方は、固定ストックのAKMを選んだ方が良いです。

射撃音はCYMAらしい、大人しめのバシャン・バシャンという射撃音で秒間12発程度のフルオート・サイクルと相まって、なんだか心地いいです。

AKならば・・・ですけど。

トリガーストロークはやや長めで、台湾製電動ガンで流行ってる電子トリガーやマイクロスイッチは装備されていないオーソドックスなトリガーなのでセミオートのキレはそれなりです。

でもセミオートの連続した速射でも、ある程度追従してくれますし銃の性格からしてそんなに不満には感じないでしょう。

弾の飛びは、この個体はやや初速が低いせいかホップの掛かりも少し弱く0.25gBB弾だとホップアップ調節レバーを最強にして、やっとホップが適正位になりました。

それでも弾道は素直に真っ直ぐ飛んで行きますし、近距離12mの集弾性も驚く程の纏り方で実射性能は優秀です。

フルメタルなので、サバゲーで走り回るには重たいかも知れませんがAKはロマンですよ。

質感は良いし、この木製ハンドガードを撫でまわしたい方も多いのでは?

エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾 
セミオート10発

 

CYMA AIMS21.9℃ 39%
0.20gBB弾 平均初速   79.6m/s 
1発目 79.2m/s 
2発目 79.9m/s 
3発目 79.4m/s 
4発目 79.3m/s 
5発目 80.2m/s 
CYMA AIMS21.9℃ 39%
0.25gBB弾 平均初速   69.2m/s 
1発目 68.9m/s 
2発目 69.4m/s 
3発目 69.1m/s 
4発目 69.1m/s 
5発目 69.3m/s 
エアガンレビュー CYMA CM050 AIMS Romania ルーマニア 電動ガン

 

 

 

   
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