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エアガンレビューサイト「ガンネット」通信。

国内外製エアソフトガンを、詳細にレビューしています。

タグ:CYMA

 

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〇従来の電動ハンドガンとは?

電気の力でピストンを動かし空気を圧縮して、BB弾を発射するのが電動エアガンです。

手動式のコッキングエアガンの様に、一発ずつスライドを引いて空気を圧縮する作業をする必要がなく、連続して撃つ事が出来ます。

ただ、ハンドガンの様に小さい銃の内部に電動ガンのメカを詰め込むのは至難の業なので、18才以上用で製品化されている電動ハンドガンはマルイ製かそのコピーの海外製品にかぎられました。

マルイ製電動ハンドガンは、内臓のピストンのみ作動させて弾を発射させるので、実銃のようにスライドはブローバックせず固定で、リコイルショックによる撃ち応えがありません。

マガジンも実銃の物とは全く異なった形をしています。

しかし実射性能は高く、季節を問わず性能が安定している電動ガンの特性から、実用的アイテムとしては人気は高いです。

同じマルイ製の10才以上用電動ハンドガンは、スライドはブローバックしますが、射撃に合わせて動いているだけで、BB弾の発射機関には関与せず、それっぽい作動を楽しむだけの物です。

〇CYMA MP443 (CM.136)の何が凄いのか?

CYMA MP443 (CM.136)の何が革新的なのか?

結論から言えば、「実射性能は良いけど銃の操作や作動にリアリティが無い!」という従来型電動ハンドガンの不満な部分を解消してくれている事。

つまり

●マガジンを挿してスライドを引き、初弾装填操作をしないと撃てない。

●撃つとスライドがブローバックしてコッキングされる。

●全弾打ち尽くすとスライドがホールドオープンして止まる。

という、実銃と同じ操作や作動を楽しめるという点。

凄いのは、スライドが後退することでコッキングされている事。

つまりこの銃は、コッキングエアガンのスライドを手で引いてた所をそのまま電動化した様な仕組みになっているっていう事。

これは新しい。

まあ、そのせいで、スライドを引いての初弾装填操作は、コッキングエアガンと同等に重たいですけどね。

それにブローバック・スピードはガスガン程は俊敏ではなく、リコイルショックもそれなりな感じです。

作動音も賑やかですし。

でも固定スライドより格段に撃って楽しい電動ハンドガンなのです。

〇でも調子悪くなったので分解してみた

そんなCYMA MP443 (CM.136)だけれども全てが素晴らしい訳でもない。

見た目の質感は、廉価コッキングエアガン並みにチープで重量も軽い。

先進メカ満載にしては、何とも「きゃしゃ」なんです。

でも何かが壊れる前に、作動自体がおかしくなってしまった。

撃ってもブローバックしなかったり、少し遅れてブローバックする事が頻発する様になりました。

そこで取り敢えず、分解して中を見てみる事にしました。

CYMA MP443は、スライドストップ・リリースレバーを引き抜く事で通常分解する事が出来ます。

ん~見た感じはコッキングエアガンですね。

で,普通の電動ガンならピストンに付いているギアが、スライドに固定されているシリンダー部分に付いてます。

ピストンには磁石が付いています。

で、フレーム側には磁気センサーがありますね。

トリガーを引くとピストンが全身して弾を発射し、ピストンが前進した事をセンサーが感知してギアが作動しブローバックする仕組みですね。

その感知がおかしくなってるのかな?

グリップのバックストラップ部分にある穴を、細い棒で突っつくとセクターギア(スライドをブローバックさせるギア)が一回転して止まります。

これは作動確認や万が一セクターギアがおかしな所で止まった場合に、元の位置に戻すリセットボタン的な物だと思いますが、こちらは正常に作動します。

やっぱりセンサー関係の不都合なのかなあ?でもセンサーがずれている様にも見えないし。

でもこれ以上分解するスキルも無いので、困ったものです。

どうしてくれよう。

〇まとめ

ギアの作動音が賑やかですが、正常に作動してる時はとても面白くて楽しいのですけど、不調になると途端にしらけてしまうなぁ。

この作動不良がどれ位の確立で発生しているのかは分かりませんが、こういう時にサポート体制の貧弱さがでます。

なので面白いけど、なかなか胸張ってお勧め出来ないのが海外製品なんですよねえ。

それでも、そこそこ壊れずに動いてくれれば、割り切って購入するのですが・・・・。

未だに一か八か的な所がありますからねえ、廉価大陸製には。

それでも、これからのバージョンアップやモデルアップの拡大に期待せずにはいられないのでした。


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実銃のお話し

イジェメック MP-443「グラッチ」(グラッチは次世代拳銃開発計画名)は、2003年にロシア連邦軍に制式採用が決まった9mmオートマチック・ピストルです。

が、財政難で配備は一部の部隊に限られ、全面的に配備され始めたのは、2010年頃から。

現代的な形状の9mm拳銃で、ダブルカラムのマガジンは装弾数も18発と多いのですが、フレームはスチール製で堅実な作り。

一見グロックの様なストライカー式に見える外観も、実は露出したハンマー式。

これは、防寒具から取り出す際にハンマーが引っ掛からない様に、スライド後端がハンマーを覆う様に後ろに伸びているためハンマーは隠れ気味。

後に、ポリマーフレームを採用したMP446も開発され、主に民間市場向けに販売されています。

 


〇データと銃の特徴


CYMA MP-443(CM.136)ブローバック電動ガン

充電式ブローバック電動ガン

可変ホップアップシステム

全長   198mm 

重量   650g

装弾数    15発

価格   19,580円 (税込み)

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この銃の特徴
〇レアなロシアの軍用銃MP-443をモデルアップ
〇国産では製品化されていないジャンルの、18才以上用電動ブローバックエアガン
〇電動ガンの利便性とブローバックの楽しさが融合

   

〇外観レビュー

  

ぶっちゃけ、今までの大陸製電動ハンドガンと言えばマルイのコピーだったのですが、遂にと言うかとうとう凄い物が出てきました。

只者ではないCYMA PM443をレビューします。

CM136はロシアの軍用銃MP443を電動ガンとしてモデルアップしたもので、国内ではかなりレア。

その外観の作りですが、質感はチープでプラスチック感が漂うレベルの物で、廉価なコッキングエアガンぐらいでしょうか?

刻印類は、フレーム左側にロットナンバーのプリントがあるのみで、グリップパネルのマークすら省略されています。

なのでリアル雰囲気の質感を求める方には向きません。重量も軽いですし。

フロント・リアサイトには、ちょっと小振りなホワイトドットがプリントされています。

まあ、実銃もこんな感じですが。 ハンマー周りはエアガン用にデフォルメされています。

実銃はもっとガバッと開口しています。

  

スライドを引いてみると、コッキングエアガンの様に重い。

スライドが演出で動いているマルイ製10禁電動ブローバックの様のではなく、スライドを引く事でコッキングしている。

しかもショートリコイルが再現され、チャンバーが沈み込みバレルは上向きになります。

スライドストップもリアル作動。 と言う事は、全弾打ち尽くすとホールドオープンして止まります。

これは電動ハンドガンでは画期的。

次世代電動ガンの様ですが、次世代電動ガンは電気的に銃の作動を停止させるのですが、CM136は実銃同様の動きで停止するのが良い。

ホップアップ調整は、ホールドオープン状態でリコイルスプリング・ガイドを回して行います。

時計回りに回すとホップが強くなりますが、クリック感があるので、どれだけ回したかが分かりやすくて良いですね。

ハンマーはコッキングと射撃に合わせて動きますが、動きは極小。 写真で起きている状態。まあ飾り程度ですね。

因みに指で起こそうとしても、起きません。

マニュアル・セイフティはアンビ(両側)タイプに見えますが、左側は動きますがダミーです。

右側のセイフティレバーを上げると、トリガーを引いてもスカスカになり撃てません。

グリップは、やや太いですね。 ベレッタの92Fぐらいでしょうか。

私の様に指の短い者にとっては少し握り難いですが、CM136は軽いのでそれほど苦になりません。

マガジンはバッテリー内蔵タイプで、装弾数は15発と少なめ。実銃より少ないな~!。

BBローダーが付属しています。

ちなみにマガジンは、グリップから自重落下はしません。

リポバッテリー内臓で、付属しているコネクターをマガジン底部に挿して充電します。

充電器はS&T マルチバランスチャージャー推奨。 バッテリーは電圧、容量は不明ですね。

実戦で使うには、ホルスターに入るか?と言うのもきになりますよね。

試しにBLACKHAWKのグロック用ホルスターに挿してみると、すんなり入りましたがロックが甘々でした。

汎用性の高いCYTACメガフィット・ホルスターは、流石に問題なく使用できました。

   

〇実射性能

CM136は現代的な海外製電動ガンらしく、MOSFET(電動ガンのスイッチ焼け防止回路)を搭載しています。

なのでマガジンを銃に装着すると、ビープ音が鳴り電子回路が起動します。

実銃と同様に、スライドを引いて初弾装填操作をしないと撃てないのもリアル。

普通の電動ガンは、トリガーを引くとピストンが作動し空気を圧縮してから発射するので、トリガーを引いてから発射するまで僅かにタイムラグがあります。

それに対してCM136は、既にコッキングしてあるのでタイムラグが無いのも良いですね。

ただコッキングエアガンの様に、トリガープルは重いです。

まあ、「パチン!とハンマーを落とした感」が無い電動ガンよりましか。

元々実銃がダブルアクションも搭載しているので、トリガーのあそびは多め。

肝心のブローバックですが、マルイの10才以上用電動ブローバックより作動は早いけど、ガスブローバックの様な俊敏な動き程では無い感じ。

ん~中間位かな。

コツキングしながらブローバックするので、限界がありますよね。

それでも頑張って作動してると思います。ただ作動音は高め。

実射性能もすこぶる良好。

初速はやや低めながら、集弾性は良いです。

実銃やブローバックガスガンと同じ操作と作動は、実に面白くて楽しい。

軽いし、サイドアームにもピッタリじゃあないかな?

後は耐久性ですかね?

色々詰め込まれてるので、なんだか心配。長生きしてくれ~!

追記

それと、後日マガジンを2つ購入したのですが、なんだかブローバックしたりしなかったりと作動が不安定だったり、ホールドオープンしてくれない物もありました。

やはりマガジンからの電源供給というシステムの完成度とかは、これから期待するしかないですかな。

もうすこし熟成されるのを待って買った方が良いかも?

 

  

距離10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ) 0.20gBB弾 10発  

 

CYMA MP-443 21.9℃  47%
0.20gBB弾 平均初速   62.0m/s 
  
1発目 62.4m/s 
2発目 61.9m/s 
3発目 61.6m/s 
4発目 61.9m/s 
5発目 62.1m/s 
  
計測機G-FORCE BB POWER TESTER 

0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。  

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